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2022.04.12[お知らせ]

コアとハワイの森林再生プロジェクト

これまでも何度か紹介させていただきましたが、現在Taylor Guitarsが取り組む自然保護活動は、主なものでエボニーの森林復元を目指す「エボニー・プロジェクト」と、不要になった都市の木材からギターを作る「アーバンウッド・イニシアチブ」があげられます。木材は究極の再生可能資源であり、このようなプロジェクトを通じて、Taylor Guitarsは森林を再生し、木材の健全かつ持続可能な供給を目指しています。このほかにもTaylor Guitars が取り組む自然保護活動は多岐にわたりますが、3つ目の大きな取り組みとして、「コアとハワイの森林再生プロジェクト」を紹介させてください。

このプロジェクトではハワイアン・コアをはじめ、ハワイ特有の森林を復元・再生を目指します。ハワイ島の固有種であるハワイアン・コアの森は、この数世紀の間、牛の放牧のために森林が切り開かれたことや、外来種および野生化した家畜などによって自然再生が脅かされたことにより、劇的に減少しています。
2018年にボブ・テイラーは私財でハワイ島の北端、マウナ・ケア山の横に568エーカーの広大な牧草地を購入します。この土地は100年以上前にはコアとオヒアの木がうっそうと茂る密林でした。長い年月の間にその密林は失われ、現在は牧草地となったこの土地をかつての森林に戻すために木材サプライヤーのパシフィック・リム・トーンウッズと提携して“パニオロ・トーンウッズ” を立ち上げました。 パニオロ・トーンウッズでは2021年までに3,000本以上のコアと800種以上の混合在来樹種の植樹を実施しました。今後10年間でこの土地に15万本の木を植える計画です。
パニオロ・トーンウッズでは、コアの遺伝と繁殖についてより深く知るための科学的研究にも投資しています。優れた科学と慎重な森林管理、そして地元の企業との協力によって、コアの森林再生、より強固な原生生態系を実現し、将来的には持続可能なコアの供給を目指しています。