Forestry

Sustainability

現在Taylor Guitars が主に取り組んでいる3つの活動を紹介します

Taylor Guitarsでは、ギター、音楽、プレイヤー、そして自然環境のために妥協することなく、素晴らしいギターを作ることにより、より良い将来を築いていくことに専心しています。先を見据える製造業者として、環境への責任を深刻に受け止め、世界中の天然資源を責任をもって管理し、その未来を守ります。より革新的な方法で天然資源を使用、廃棄物を削減し、長期的な可用性を促進します。
                                

1.エボニー・プロジェクト

Taylor Guitarsは、密度など物理的特性が理想的な木材としてエボニー(黒檀)をギターの指板やブリッジに使用しています。エボニーは古くから家具やピアノの黒鍵などに珍重され、ギターやバイオリンの指板材としてもおなじみの木材です。しかし長年破壊的な伐採が続いたことで、エボニーの森は次々に壊滅し、現在ではアフリカのカメルーンだけが輸出することができる唯一の国となっています。
エボニー・プロジェクトとは、カメルーンのコンゴ盆地研究所(CBI)と共同で、エボニーの生態をより理解し、地元主導の植樹活動を通じて将来の世代のためにエボニーの森林を増やす熱帯雨林復元計画です。2018年から始まったエボニーの植林は、2020年には15,000本を超え、2025年までに30,000本を植えることを目標としています。
エボニーは黒檀の名前のとおり、真っ黒であることが当たり前とされてきましたが、実際はクリーム色がマーブル状に混じったものが9割を占めます。Taylor Guitarsはこれまで廃棄されていたこれらマーブル模様のエボニーもギターの材料に使っていくと宣言しています。


                             

2.アーバンウッド・イニシアチブ

2020年、Taylor Guitarsはカルフォルニアの樹木管理会社 ウェスト・コースト・アーボリスト(WCA)と提携し、新たな木材調達の取り組みを開始しました。WCAは約300の自治体や公共機関の敷地を管理し、カリフォルニア州とアリゾナ州で600万本以上の木の世話をしている企業です。
街路樹や公園などの公共の樹木は、悪天候などによる倒木や、寿命を迎えた場合、管理業者に伐採され、肥料や薪になるか、多くの場合廃棄されていました。WCAとのパートナーシップにより、現在Taylor Guitarsは伐採された都市の木材(アーバンウッド)からギターを作っています。倒木に第二の人生を与え、本来なら廃棄されるはずだった素材に価値を生み出しているのです。また都市の木材を使うことで、マホガニーやローズウッドなどの熱帯の木材の使用料を減らすことができると考えています。
アーバンウッド・イニシアチブでは、2020年に第一弾としてBuilder’s Edition324ceにアーバンアッシュ(シャメルアッシュ)を使用し、本格的に始動しました。シャメルアッシュは南カルフォルニアの気候に適しているとして60~70年前に主に街路樹として植栽された樹木で、マホガニーによく似た音色を持っています。


                            

3.コアとハワイの森林再生

このプロジェクトでは、ハワイ固有のコアの森を復元・再生します。コアの森はここ数世紀の間、牛の放牧のために森林が切り開かれたこと、また外来種や野生化した牛によって自然再生が脅かされたことにより劇的に減少しています。
2018年にボブ・テイラーは私財でハワイ島の北端、マウナ・ケア山の横に568エーカーの広大な牧草地を購入しました。この土地はかつてコアとオヒアの木がうっそうと茂る密林でしたが、長い年月の間にその密林は失われ牧草地となりました。この土地を木材サプライヤーのパシフィック・リム・トーンウッズと提携して立ち上げた会社に貸し出しています。2021年までに568エーカーの大きな敷地のうち10エーカーに、3,000本以上のコアと800種以上の混合在来樹種の植樹を実施しました。今後10年間でこの土地に15万本の木を植える計画で、この土地をコアの森林に戻します。
                             

                          
このほかフィニッシュ塗料の使用量削減や、プラスチック使用量削減などTaylor Guitarsの取り組む自然保護活動は多岐にわたります。
ボブ・テイラーは2013年にカメルーンのエボニー工場Crelicamで、エボニー取引と、現地の多くの従業員の生活に変革をもたらした活動を称えられ、米国国務省から企業優秀賞(ACE)を授与されました。2022年にはこれまでの自然環境とサステナビリティへの取り組みが評価され、アメリカの経済誌 ”Fast Company” が選ぶ最も革新的な企業トップ10に選出されています。